0番目の星座

わたしが生まれる前の話です

何かあたたかいものに包まれている感覚がありました
何か分からないそれは
今になっても何か分からないままです

気づけば 随分前に生まれてからずっと
あの感覚を忘れられずにいます

生まれた瞬間のことは覚えていませんが
きっと生まれた瞬間には
すでになくなっていたのでしょう

それを人の言葉で何と言うのか わたしは知りません
分かっているのは 温度とかたち

今もどこかにある気がします
でも探す気はありません

人の言う記号はうつくしい
でも 答えはそこにない気がします

わたしがはじまる前のこと
それはまるくてあたたかな
誰も知らない星座のようです

(2010.03.15)

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