伸ばした手

ぐっと胸がしまる瞬間
その痛みに耐えたら
不確かな未来を勝ち取ることが出来るのだろうか

ひとりたたずむ
影だけが見つめる
旅をしてきた風がからかっていく

指先を掠めた花びらは
はるか遠くへ飛んでいって
僕は 伸ばした手のこれからについてぼんやりと考えていた

(2007.04.06.)

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