春色

春一番、髪の毛とスカートと枝を揺らして
水色の空にピンク色がばらまかれ
一枚の絵画になる
花びらを手につかもうとするけど
どれもこれも指の間をすり抜けて
結局手の中には何も残らなかった
どうしていつもうまくいかないのかな
いつもいつも、手の中には何もない
花びらも、あなたの手のぬくもりも

(2006.05.12)

back