暗い 暗い、 闇
光を求めて 求めきれずに
闇を好む ふりをした
震える手で差し伸べた先に また、震えた手
あれは誰の手?
こわがっているその手は とても小さくて
あたたかな 光が、零れた
その小さな手すらも 僕は守れない
どんなに些細なものも ねぇ 本当は
この手で守りたいけれど
隙間から 零れてしまう 君の手は
冷たく 白い 小さな、モノ
守りたかった守れなかったどうしようもなかった?
周りの闇に 消えていく、白い 君の。
僕がどうしようもなく守りたかった ただひとつのモノ
たった、ひとつの 愛したもの
(2006.04.28)